ゆっくりと夢くんを見る。

「あなたは・・・」

今まさに、夢くんがその頭を両手で持ち上げた。

簡単に、夢くんの頭ははずれた。

長い髪。

青白い顔。

「見たよね?」

口をゆがませて笑う。


「下沼さん・・・」


それは、下沼さんだった。


下沼さんは、器用に着ぐるみを脱ぎ捨てる。

私と同じセーラー服。