戸惑う私のえり口をつかむと、夢くんが強引に立たせた。

すごい力。

「陽菜に紗栄子、そして七海。その横も見て」

くぐもった声で、強引に私を前につき出した。


4つ目のお墓・・・。

「萌絵・・・」

萌絵は割れたメガネをかけたまま、絶命していた。

体中に無数の傷口があり、それが彼女の命を奪ったことは明白だった。

夢くんが刺した傷。

よほど苦しかったんだろう。


口を開いたまま死んでいた。