七海と思われるものは、首から上がない。

引きちぎられたかのようなその傷口。

力なくお墓にもたれていた。


「オェェ」


その場でまたもどすが、もう胃液しか出てこない。

苦しくて涙が出る。

それでも気持ち悪さがあとからこみあげては口を汚す。

「もう、見たくない。見たくないっ」

首を振って、夢くんに言う。


その時、夢くんがしゃべった。

「・・・見るの」

「・・・え?」