「うわ・・・」

思わず声が出る。

この間来た時と違って、薄暗いライトがついている。


まるで日本の昔の風景。

生首の武士の模型が舌をだして並んでいた。

急いで前をゆく夢くんに追いつくと、その背中の部分に隠れるようにして進む。

女の人の笑い声や、悲鳴の声。

なにかが効果音とともに飛び出たりしているが、幸い夢くんでそれは見えない。

あんなに怖かったのに、今では私を守る壁になっている。


それがなんだか不思議な気がした。