・・・生きては帰れない、って。

自嘲気味に笑った。

スピーカーからは、おどろおどろしい音楽が流れている。


夢くんが、手招きをしながら中に入った。


どうする?


一瞬迷う。

でも・・・行くしかないこともわかっていた。

なにが待っているかはわからない。

どんな形にしても、『終わり』がこの先に待っている。


真っ黒なカーテンをかきわけて、中に足を踏み入れた。