「へぇ、それはおもしろい」

重心が後ろから前へと移動した。

ようやく見えたレールは、垂直かと思うくらいの角度で真下に伸びている。


・・・ああ、死ぬんだ。


そう覚悟をした瞬間。


ギギッ


きしむような音がして、私のU字固定バーがガシャンと降りて来た。

そこに体を押し付けられる。

「なっ・・・」

駿の驚く声。

しかし、もう車体は加速をつけて落ちだす。


ガガガガガガ


すごい量の風と圧を感じながらまっさかさまに走り落ちる。

下まで降りたと思ったら一瞬で、また上に上がる。