「駿君、お願い。私のバーも降ろして」

「は? バカじゃねぇの」

「・・・」

「お前みたいなヤツに好きって言われるなんて最悪。こっそり想ってくれてればいいのに、あんな分かりやすく態度に出しやがって。みんなから俺までからかわれて大迷惑」

嫌悪感を浮かべた顔。

私をさげすむ目。


「お前はもうしゃべんな、ブス」


ショックのあまり、私は前を向いた。

その言葉が脳裏で響く。


以前も・・・言われたことがあるセリフだった。


いつ言われたんだろう?

イヤな記憶がよみがえりそうになる。

でも、いまはそれより…。