「痛い!」

思いっきり機体で頭を打ち、目が回った。

『みなさん、スカイライダーへご乗車ありがとうございます。空を飛ぶ感覚のジェットコースター、間もなく出発です。安全バーをしっかりと降ろしたことをご確認ください』


ブーーーーーッ


長いブザーが鳴り響いた。

出発の合図。


それは、私の死を意味する。


「咲弥、さよなら。化けて出てくんなよ」

「イヤ! こんなのひどい! 助けて!」

叫んでも、誰も・・・。