「・・・はじめから、そのつもりで?」

駿は、鼻で笑った。

「お前が俺を見ていることくらいずーっと前からわかってたよ。はっきりいってキショいし迷惑してた。でもさ、こういう状況なら使えるな、って」


駿の言っている意味がわからない。


だって、私たちは想いを通じ合わせて、やっと結ばれるのに。

いったい、どうなってるの?

駿が私のそばにしゃがみこむ。

空いている席に手をかけて、私の耳元に顔を寄せる。

「お前さ、死んでよ」

「・・・なに、言ってるの?」

「だってさ、ほら」

駿が私の頭の上を指さす。


そこで、はじめて気づいた。