「う、うん」

何が起こっているのかわからない。


駿が、私の手を・・・。


ああ、顔が赤くなってる。

横にならぶと、その顔をチラッ見た。

駿は何かを受け入れたかのように、おだやかな顔で歩いている。

目が合うと、ニッコリと笑ってくれた。

体中が心臓みたいにドキドキしている。

指先から駿に伝わってしまいそう。


やがて、ジェットコースターの乗り場にやって来た。

長いスロープをくねくねと上がった先に、乗り場があるらしい。

その下で、足を止める。