「うん・・・」

わからない私は、うなずく。

話す内容が、たしかに幼いような気もする。

「ね、夢くんが忠告、って…」

「ああ。時間稼ぎしてると現れて、萌絵みたいにヤられるのかも」


萌絵・・・。


ナイフで刺されて驚きながら倒れていった姿。

私も、あんなふうに・・・?

「最後の乗り物はなんだっけ?」

駿がポケットからスタンプカードを取り出した。

2枚にまで減ったカードよりも、あの混乱のなか、駿が入り口に置いてきたスタンプカードを回収していたことのほうに驚いてしまう。

「ああ、ジェットコースターだ」