その言葉に駿の膝が崩れる。

地面に手をついて、がっくりとうなだれる。

「そうだ・・・思い出した。おとついの話だ・・・」

「なんで思い出せなかったんだろう」

唖然とした気持ちのまま駿を見た。

彼は地面を見たまま、
「下沼さんが、記憶を操作してるんだよ」
と、小さな声を落とした。

「ねぇ、おとついってさ・・・」


「たぶん、あのきもだめしの夜に下沼さんが死んだのかも」


「ヒッ」

思わず悲鳴が出た。