「あんたが探してきてよ」

「えっ・・・」

「だーからぁ、電話。そのへん歩いている人とかに貸してもらうとかさ。もしくは家に飛び込むとか」

「そうだよ。そうしてよ」

陽菜がまた賛成の声を上げた。

周りのみんなも誰も反対しない。


・・・そうだよね。

このメンバーならそうなるよね。

ため息がこぼれた。



その時だった。
それまで暗闇だった空間が一気に明るくなった。

『ドリームズランド』の電気が一斉についたのだ。