それが中まで上がると、一気に雅哉に向かって攻撃をする。


「ぎゃあああ!」


雅哉の咆哮。

ふくらはぎとお腹に刺さったそれは、血をあふれさせた。

血まみれで転げまわる雅哉の口から、

「やめろ・・・。やめてくれ」
と、初めて弱気な言葉が漏れた。


8つの破片が動き出す。


雅哉がそれを見て、恐怖に顔をゆがませた。

顔を必死で横に振る。


「たのむ・・・。助けてくれ。痛い・・・痛いよぉ」


破片が空を切る。

雅哉の体を貫くと、肉を切るイヤな音が響いた。