これは・・・なに?

なんで鏡が宙に浮いているの!?

そのふたつが同時に空を切り、雅哉の両腕に突き刺さった。


「がああああ!」


雅哉が叫びながら後ろ向きに倒れた。

そのままのたうち回って苦しんでいる。

床がみるみる真っ赤に。

「下沼さん! やめてくれ!」

ガラスを両手で叩きながら駿が言う。

「ウソ・・・」

知らずに両手で口を覆っていた。


ゆっくりと動き出す4つの破片。