「七海…」

七海はそこにいた。

いや、もともと七海だった、と言った方が正しいかもしれない。

七海の頭は半分もげていて、地面には血の海が広がっていたから。

バッドで殴られたかのように、もげた頭はいびつな形になっている。

急にこみあげてきた吐き気と戦いながらも、私はその場でひざをついた。


力が入らない。



やがて目の前が真っ暗になり、私は気を失った。