みんなが七海の顔を見る。

リーダーのお伺いをたてないといけないらしい。

七海はまた髪を手で撫でると肩をすくめた。

「ドリームズランド」

「ドリームズランド? え?」

言われてよく見ると、暗いながらも目の前に入場ゲートらしきものが見えた。

上部に大きく『ドリームズランド』と書いてある。

「なんでここに?」

「知らない。そんなの運転手に聞いてよ」

七海はバスをあごで指した。

「運転手さん、いないの?」

「そうなんだよ」

私の質問を萌絵が答えた。