___ジジッ コトン
音楽のボリュームが小さくなり、アナウンスが流れた。
『みなさま、観覧車はいかがでしたでしょうか? またのお越しをお待ち申し上げております』
「こいつ、ふざけてやがる」
静かに低い声で雅哉が言った。
『ご報告致します。お客様の中でケガをされた方がおられます。しかし、ご安心くださいませ。紗栄子様は、現在救急車で病院へ向かっておられます。念のためお連れしておりますが、幸い軽傷とのことです』
「ウソつきっ!」
七海が宙に向かって叫んだ。
「軽傷なわけがないじゃないっ。あんな・・・あんなふうに落ちて…」
言葉が続かないまま泣き崩れた。
音楽のボリュームが小さくなり、アナウンスが流れた。
『みなさま、観覧車はいかがでしたでしょうか? またのお越しをお待ち申し上げております』
「こいつ、ふざけてやがる」
静かに低い声で雅哉が言った。
『ご報告致します。お客様の中でケガをされた方がおられます。しかし、ご安心くださいませ。紗栄子様は、現在救急車で病院へ向かっておられます。念のためお連れしておりますが、幸い軽傷とのことです』
「ウソつきっ!」
七海が宙に向かって叫んだ。
「軽傷なわけがないじゃないっ。あんな・・・あんなふうに落ちて…」
言葉が続かないまま泣き崩れた。