それは、赤い包装紙に包まれた、10センチ四方ほどの大きさの、箱のようなもの。







「………はひほへ?(なにこれ?)」






「ん? プレゼント。


つーかお前いつまでねぎ間食ってんだよ。

もごもごしてて聞き取りづれえ」






「ひょーはないへほ?(しょーがないでしょ?)」






「さっさと食っちまえよ、とろくせえな」






「ひふへー!(しつれー!)」






ねぎ間をやっとのことで飲み込んだところで、あたしはぴたりと動きを止めた。







ーーーん?




今さっき、なんか、聞き捨てならない単語が入ってたような………。






たしか、ぷ………





ぷ…………








「ーーープレゼントっ!?」