「おい、清水」






いやいや、あたしは仕事人間になんかならないぞ。






「清水」






プライベートだって充実した人生にするんだ!!






「しーみーず」






でもそのためには、まず仕事を頑張らなきゃね。




えいえいおー!!







「清水っ!!」






「はいっ!!??」







鋭い声で名前を呼ばれ、あたしははっと我に返った。






手を止めて顔を上げると。







「………なに無視してやがんだ、てめえ。


ふざけんじゃねえぞ、あぁん?」







社内で同僚に向かってここまで怖い顔で凄むのは、もちろん。







「は……蓮見」