ちょうど昼休憩の時間だったので、あたしたちは社食に入った。








「………っていうことがあって。


相手に対する怒りやら、自己嫌悪やらで、頭がぐちゃぐちゃなんです」








隅っこのテーブルに座り、あたしはぼそぼそと、これまでの経緯を赤坂さんに話した。



もちろん、相手が蓮見だということは伏せて。








「なるほどねぇ……。


恋って、難しいわねぇ………」







赤坂さんはしみじみと呟いた。




そして、ホットコーヒーを口に含む。





特にアドバイスとかはないらしい。




あたしも、とりあえず話を聞いてもらえただけで大分すっきりしたので、それでも構わない。