「あんたねぇ、ご飯つくらせといて、洗い物までさせる気!?」






「作らせるって、人聞き悪りぃな。お前だって食っただろうが」






「そりゃそうだけど!」






あんたには遠慮ってものがないのか!?





愕然としているあたしに向かって、蓮見がにやりと笑いかけてくる。







「だってお前、こんだけ腹いっぱい食ってだらだらしてたら、さらに膨張するぞ?

お前のダイエットに貢献してやろうと思ったんだよ、俺は」






「んな……っ、余計なお世話!!」






「まぁまぁ、そうカリカリすんなよ。俺も手伝ってやるから」






「当たり前でしょっ!!」







…………信じられない俺様ぶりだ。




お前はどこの貴族だよ!?





むかつくけど、蓮見に任せておいて、汚れた皿を何日も放置されるのも不安なので、仕方なくあたしは洗い物にとりかかった。