蓮見は有無を言わさず、あたしを連れて上り電車のホームに立った。






「……え? どーゆー展開? これ」





「俺は腹が減った」





「ふぅん……? そりゃもう夜だしね」





「減ったが、コンビニ弁当は飽きた」





「はぁ………え?」






あたしが怪訝な顔で蓮見を見上げると、蓮見はまっすぐに向かいのホームを見つめたまま、ちっと舌打ちをした。






「………鈍いやつだな」





「え? なんて?」





「俺の家に来て、飯を作れって言ってんだよ!!」






蓮見が眉根を寄せてあたしを睨むように見下ろしてきた。