今から帰れば近所のスーパーの閉店時間にぎりぎり間に合いそうだ。




今日はおかずをたくさん作り置きしておきたいと思っていたので、あたしは帰路につくため駅に向かって歩き出した。




蓮見が後をついてくる。




無駄に足が長い蓮見は、すぐにあたしに追いついた。





改札口に入り、下り電車のホームに向かおうとすると。






「おい、清水。こっち」






蓮見があたしの手首をつかみ、上り電車のホームを指差した。






「え……あたしんち、あっちなんだけど」





「俺んちは、こっちだ」






ーーーは? なに言ってんの??






「………知ってるけど。え? なに?」





「お前もこっち来い」