「………絶対いい死に方しないよね、蓮見は………」







あたしが呆れたように言うと、蓮見はにやりと笑ってあたしを見下ろした。







「ふん。死に方なんか、どうでもいい。


いい生き方ができれば、どう死んだっていいだろ?」






「名言か!」






「俺の言葉は、全て名言だ。

なんせ、俺の考えたことだからな」







ほんとにまぁ、見上げた俺様自信家だ。






あたしはまともに取り合うのが馬鹿らしくなって、蓮見から視線を外した。






赤や白や青のライトで、クリスマスらしくイルミネートされた通り。





寒さが厳しいせいか、人々が足早に通り過ぎていく。





腕時計を見ると、いい時間だった。