蓮見に引っ張られて、付近で文房具を扱っている店を回る。





蓮見は筆記具コーナーの隅っこで偉そうに腕組みをして立ち、客層や客の動き、どんな客がどんな商品を手に取るのかをじっと観察。




あたしはその隣で、蓮見が言う通りに手帳にメモをとっていく。





…………デートなんて程遠い雰囲気。




いいですけどね。



なんせ相手は仕事バカの蓮見。





あたしはこっそり溜め息を洩らして、隣に立つ蓮見を横目でちらりと見る。