あたしはクリスマスのことは忘れることにして、片手で頬杖をついて蓮見の食事風景をぼんやり眺める。






ーーーあ、箸の持ち方、きれいだな。




節の目立つ長い指で、器用に箸を扱う様子は、女の子たちが騒ぐのも頷けるくらい、洗練されていた。






そんなことを考えながら見つめていると。







「あ、そーいやさ、清水」






「んー?」






「お前、今週の日曜日、ヒマ?」






「んー………えっ!?」







予想だにしなかった蓮見の言葉に、あたしは思わず声を上げた。






ーーーなになに、もしかして、デートのお誘い!?




蓮見なのに!?