あたしはむかむかしながらカレーライスを平らげた。





水をぐびっと飲んで、席を立とうとすると。






「なんだよ、もう行くのか?」






蓮見が少し目を丸くして、あたしにそう言った。





あたしはにやりと笑って、「なによ、行って欲しくないわけ?」と言い返してやる。






「べつにいいけどな。

お前、忘年会のときは、俺とゆっくりしたいとか言ってなかったか?


まあ、一刻も早く仕事に戻ろうってんなら止めねえけど」.







…………なに?




もしかして、あたしがこの前言ったこと気にして、わざわざ同じテーブルに来てくれた……とか?