「そりゃあ無理な相談でしょ。

蓮見くんが遠慮なんて、生まれ直さない限り、絶対ありえないわね」






あたしの言葉を聞きつけた同期の橋口さんがそう言ったので、あたしは「ですよね〜」と大きく頷いた。




その会話が、どうやら蓮見の地獄耳に届いてしまったらしい。





山崎主任のデスクから戻る道すがら、蓮見が怒鳴った。







「清水!! 橋口!!」





「「はっ、はいっ!?」」






あたしと橋口さんは声を揃え、姿勢を正した。






「お前らぺちゃくちゃ喋ってる暇あったら働けよ!!


仕事しねえなら給料もらうな!!」






「はいっ、すみません! 働きますっ!」







ほんと、どんな上司より厳しい。