あたしの悲痛な叫びを聞いた蓮見は。







「またかよ!」







………なんとまあ、げらげら爆笑しはじめた。







「なんで笑うのよバカーっ!!」






「だってお前、馬鹿の一つ覚えみてえに、立入禁止立入禁止って………」






「あんたなんか嫌いだから近づくなっていう意思表示でしょーがっ!!」






「嫌いだの近づくなだの、小学生か!!」







あたしが真剣に怒っているというのに、蓮見はまだ笑っている。




しばらくすると、笑いすぎて涙の滲んだ目を細めて、あたしを見下ろしてきた。





華やかなイルミネーションの明かりが蓮見の瞳に映っている。