次に、あたしの両肩をつかんで、向かい合わせにさせる。







「わけわかんねぇ……なんで帰るんだよ?


どうせ俺、会社戻るんだから、お前も一緒に戻って仕事すりゃいいじゃねえか」







蓮見が冗談なんかではなく、普通に本気で言っているのが、よーく伝わってくる。







「………この無神経男!!」







あたしは人目も気にせず、クリスマスのイルミネーションもきらびやかな、夜の街の真ん中で叫んだ。







「あんたなんか、やっぱり、半径1メートル以内、立入禁止だっ!!」