「んなわけねーだろ?

会社は企業人の戦場であり聖地だぞ?


そんなとこでいちゃつく馬鹿がどこにいる!!」







まぁ、それにはあたしも同感ですが。





あたしだって別に、会社でいちゃつきたいわけじゃないんだけど。






せっかく二人っきりになれるチャンスなのに、何が悲しくて飲み会終わりの9時過ぎから仕事しなきゃなんないのよ!!






蓮見には、あたしと二人でゆっくり飲みたいとか、久々にちゃんと話したいとか、そーゆー発想はないわけ?







「………なにぶすっとしてんだよ?


わけわかんねぇ奴だな」







蓮見は眉をひそめて、前髪を掻きあげた。