「せっかくだから、このあと、二人でどこか行かない?」







あたしにしては珍しく、素直な言葉で誘ってみる。




だって、たまには二人きりで、ゆっくり飲みながら話したりしたいし。





そう思って、蓮見の反応を窺っていると。







「おう」







蓮見がにっと笑いながら頷く。






あぁ、蓮見も、同じように思ってくれてるのかな、と嬉しくなった。







ーーーのに。







「そーだな。じゃあ、二人で会社戻るか」