「お、清水。鼻毛とってきたか?」






席に戻ると、蓮見はまたもやそんな無礼な発言を投げかけてきた。





あたしは蓮見を睨みつけて、「睫毛だったわ、アホ!!」と憤慨する。






「ふーん、睫毛か。

まぁ、似たようなもんだろ」






「どこが! 全然似てないから!!

鼻毛と睫毛には大いなる差異があるでしょうが!!」






「はあ? どう違うんだよ」






「ニュアンスとか、イメージとかが違うでしょ!?」






「イメージぃ? 鼻の毛か目の毛かって違いしかないだろうが」






「そこに深ぁい隔たりが」





「なんでだよ、目と鼻なんて5センチも離れてないだろ」