手の平の上のネックレスを、じっと見つめる。






あんまりブランド物とかは分からないんだけど、けっこう高級そうだ。




きっと、デパートで買ったんだろう。





華やかなクリスマスの飾り付けを施されたデパートの宝飾品コーナーで、一人アクセサリーを物色する蓮見。




その姿を想像して、なんだかくすぐったいような、申し訳ないような気持ちになる。







「………ごめん。ありがとね、蓮見。


お返しはまた今度でいい?」







「おう。100倍返しで頼むぞ」







蓮見はにやりと笑った。