思えば、今までの世話焼き人生、おせっかいだの余計なお世話だのうざいだのと、何度も嫌味を言われてきた。




だから、そんなの慣れっこ―――のはずだったんけど。





なんでだろう。




南くんに「めんどくさい」と言われたことが、自分でも驚くくらいショックで、胸をえぐられたように感じた。






でも、ここで泣いたり不機嫌な顔を見せたりしたら、大人として失格だ。




あたしは精一杯の作り笑いを浮かべて、





「あははは、南くんったら!」





と言って南くんの肩をばしんと殴った。




ちょっと力がこもりすぎていたかもしれないけど、まあいいや。