「だって、俺は、思ったことそのまま喋っただけなんで……。


それが素っ気なくて皆に悪いって言うなら、嘘、つくしかないです」





「………う……」






あたしをじっと見つめ返してくる南くん。



その瞳は、ひどく真っ直ぐで、澄みきっていた。




ーーーもう、なんなのよっ、その曇りなきまなこはっ!!




アシタカかっ、お前はアシタカか!?




きれいすぎるぞ、南くんの眼!!





あぁ、だめだ。




世話焼き気質のあたしは、こういう子どもみたいな純粋で汚れのない瞳に、とっても弱いのよ!!






こんなきれいな瞳で見つめられて、






「そうよ、適当に嘘つきなさい。


オトナなんだから。


それが世渡りってもんよ」






………なんて、言えるわけない!!