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青白い顔の猫背男とド派手な花柄の傘で相合い傘をしながら歩き、飲み会の店に辿りついた。
入り口のところで会計をしてくれている院生の子が、
「会費、先に集金しまーす」
と声をかけてきた。
あたしは「はいはい」と言いつつ、かばんから財布をとりだす。
それを隣でぼんやり見ていた南くんが、補助バッグの中から何かを引きずり出してきた。
「………南くん、なにそれ」
「え……財布です」
「はぁっ!?」
それはどう見ても財布などではなく、ただのコンビニのレジ袋。
でも確かに、中には大量の小銭らしきものと、数枚のお札らしきものの影が見える。