「………あのー、……」





「もうちょっと話そうよ、朋ちゃん」





「はっ!?」






なになに、『朋ちゃん』!?




きーもーいーっ!!





さすがにキモすぎるので、あたしは非難の意をこめて、鋭く主任を見る。




主任の赤ら顔が、目尻を下げてあたしを見つめ返してきた。






ーーーこんの、酔っ払いが!!





あたしは身をよじって主任の手から逃れようと試みる。




でも、主任はさらに力を込めて、ぐっとあたしの膝を押さえつけてきた。






「朋ちゃんはさぁ、いっつも仕事、がんばってくれてるよねぇ」





「………あー、はぁ、そうですか……」