宴もたけなわ、という頃。




だいぶ酔いがまわってきたので、すっきりしようと、あたしはトイレに立った。





戻って来て、思わず足が止まる。






「………あ、主任。どーも」






さっきまで第三室の同期が座っていたはずのあたしの隣の席に、山崎主任が座っていた。





ーーー正直、いやだ。



主任って、なんていうかカタくて、趣味とかもないらしく、話も面白くない。





だから、飲み会みたいなくだけたところでは、主任とあんまり接触したくないんだけど……。




でもまぁ、そんなこと言ってらんないか。





あたしはにこりと作り笑いを貼りつけて、主任の横に腰かけた。





かなり飲んだらしく、主任の顔は真っ赤だ。




しかも、じゃっかん身体が揺らいでる。