………そんなわけないか。




あいつは、周りの目とか、居心地とか、まったく気にならないんだ。





嘘がつけないから、自分が優秀だと思ったら、自分は優秀だと言いたいだけなんだ。






普通の人は、自慢話なんてみっともないと思って、人前で話したりしないけど。



あいつは、そんな感覚持ち合わせてないんだよね。






―――どんな育ち方したら、こんな人間になるんだろう。







そんなことを考えているうちに、参加者が全員そろって、ドリンクが各人に届けられ、幹事が立ちあがった。







「それでは皆さん、お待たせいたしました。

まずは、この祝賀会の主役である蓮見さんから、一言いただきます!」