あーもう、ほんっとーに自己中な男だ!!


あたしは深く息を吸い込んで、怒りをぶちまけることにした。




「………あのねぇっ!!

あんな時間に降ってきた仕事、そんな丁寧に悠長に作ってるヒマあるわけないでしょ!?

むしろ、あたしが骨身を削って超特急で仕上げたことに感謝しろ!!」




そうだよ。


あたしはねえ、ほとんど泣きながら、鬼神のごときスピードでその資料を作りあげたんだよっ!!



それなのに………この悪魔は………。




「あぁ? 昨日の夜10時に頼んで、今日の午前中がタイムリミットだろ?

思いっきり時間はたっぷりあるじゃねえか。

お前、オトコもいないんだし、どーせ夜でもヒマだろ?

いくらでも仕事する時間あんじゃん」




………こーゆーことを、平気で言っちゃうんですよね、この最低オトコは。