「仕事できる人ってセクシーですよね♡
それに、俺様なとこがまた素敵♡」







ーーーセクシー!?



俺様っ!?






………だめだ、平成生まれの価値観には、ついていけん………。





あたしはがっくりとうなだれてしまった。






その横で、蓮見がくくっと笑っている。






「ふん、お前たち、俺の魅力をよーく分かってんじゃねえか」





「ありがとうございます!」






元気に答えた女の子たちを一瞥してから、蓮見はあたしに視線を落とす。






「清水の馬鹿とは一味ちがうな?」






あたしはイラッとして睨みつける。






「あたしは分からなくてけっこう。」