あたしたちのやりとりを聞いていたみんなが、堪えきれなくなったように笑い出した。





………べつに、笑わせようと思ってたんじゃないんですが。




でもまぁ、さっきまでの氷点下な空気が和んだから、よしとしよう。





ふぅ、と溜め息をつくと、周りにいた女の子たちがやっぱり目をハートにして頬をほんとり赤く染めて、蓮見をじぃっと見つめているのに気がついた。






「………こーんなナルシストで傲慢で横暴で意地悪な男の、どこがいいわけ?」






あたしが訊くと、女の子の一人がふふっと笑う。






「顔もスタイルも最高ですし!」





「中身がコレでも?」






あたしが隣の蓮見を指差すと。