ーーーただ、そのなかに。
わざわざ嵐に立ち向かっていく、無謀な雌の仔羊たちが、いた。
「蓮見さぁん♡」
黄色い声で呼ばれて、蓮見は眉をひそめて振り返る。
「あぁ? なんだよ」
三人組で蓮見の側に群がる、新人の若い女の子たちだ。
「蓮見さん、今日もめちゃくちゃカッコいいです♡」
語尾だけでなく目もハートにして、女の子たちが蓮見を見上げている。
蓮見は、ふふん、と薄く笑って。
「知ってる」
………ときたもんだ。
「俺は毎日カッコいいんだよ。
わざわざ言わんでいいっつーの」
ーーーせっかく褒めてもらったのに、なんだその言い草は!?
わざわざ嵐に立ち向かっていく、無謀な雌の仔羊たちが、いた。
「蓮見さぁん♡」
黄色い声で呼ばれて、蓮見は眉をひそめて振り返る。
「あぁ? なんだよ」
三人組で蓮見の側に群がる、新人の若い女の子たちだ。
「蓮見さん、今日もめちゃくちゃカッコいいです♡」
語尾だけでなく目もハートにして、女の子たちが蓮見を見上げている。
蓮見は、ふふん、と薄く笑って。
「知ってる」
………ときたもんだ。
「俺は毎日カッコいいんだよ。
わざわざ言わんでいいっつーの」
ーーーせっかく褒めてもらったのに、なんだその言い草は!?