「あーもう、ほんと、困ったもんだ。
世の中の全員が俺と同レベルとまではいかないまでも、せめて俺の考えを10分の1でも理解できる頭を持っててくれれば、万事スムーズにいくのに……。
ほんと、みんなして俺の邪魔をしたいのかと勘ぐってしまうほどに、みんな仕事が出来ん」
蓮見は世にも悲しそうな顔で嘆いた。
…………『天上天下唯我独尊』っていう言葉があるけど。
あれはまさしく、数百年後にこの日本に産み落とされることになる、この傲慢自己中男のために、先人が生み出してくれた言葉だと思う。
こいつは本気で、世界は自分を中心に回っていると信じて疑ってないんだろう。
つまり、どう諭しても無駄ってことだ。
あたしは潔く諦めて、室に向かって歩き出した。
世の中の全員が俺と同レベルとまではいかないまでも、せめて俺の考えを10分の1でも理解できる頭を持っててくれれば、万事スムーズにいくのに……。
ほんと、みんなして俺の邪魔をしたいのかと勘ぐってしまうほどに、みんな仕事が出来ん」
蓮見は世にも悲しそうな顔で嘆いた。
…………『天上天下唯我独尊』っていう言葉があるけど。
あれはまさしく、数百年後にこの日本に産み落とされることになる、この傲慢自己中男のために、先人が生み出してくれた言葉だと思う。
こいつは本気で、世界は自分を中心に回っていると信じて疑ってないんだろう。
つまり、どう諭しても無駄ってことだ。
あたしは潔く諦めて、室に向かって歩き出した。