―――ほんとに、しょうもないやつだ。



鬼のように働いて、結局、体を壊したわけだ。



しかも、高熱なのにその自覚もなく………。





仕事に関しては、本当に出来るやつだけど。



生活に関しては、本当に馬鹿だ。





あたしは呆れて溜め息を洩らしながら頬杖をついて、布団の虫状態の蓮見を眺めた。






一度目が覚めて寝付けないのか、蓮見はぼんやり目を見開いて、あたしを見つめ返している。