ベッドに向かう蓮見の後ろに、あたしはついていく。




寝室は、前に来たときと同じように、というかそれ以上に、これでもかと散らかっていた。




こんな汚い部屋で寝てたら、治るもんも治らないっつーの!







「……うー、ねむい……」






蓮見が力尽きたようにベッドにダイブする。




そのまま眠りこみそうな気配がしたので、あたしはベッドの下に落ちていた毛布を手に取った。






「ふとんくらいかぶんなさいよ、蓮見」





「ん………」






蓮見はくぐもった声で答えた。





もう夢の世界に入りかけてるらしい。






しょーがないなぁ。




あたしは息をついて、毛布と羽毛布団を蓮見の身体にかけてあげた。