蓮見からは、「日に日に老けていくな、お前」と言われた。






そんなふうに周りから腫れ物扱いされながら。




とりあえず、目の前の仕事を黙々とこなして、なんとか一日を乗り切っていくっていう感じ。







毎日が、妙に現実感がなくて。




今日一日なにがあったか、夜になって思い出そうとしても、水をつかもうとするかのように、なんにも考えつかない。






なんだか、夢遊病者にでもなったような、そんなふわふわした心地で日々を過ごしていた。






初めのうちは、この状況をなんとかしなきゃ、と焦っていたんだけど。




いつの間にか、そういうふうに何かを変えようっていう気力さえ、なくなってしまっていた。