…………あーあー………。


主任も馬鹿だなぁ……。



蓮見に対してあんな言い方したら、逆襲されるに決まってるのに………。



案の定、蓮見はぎゅっと眉根を寄せて、絶対零度の声音で告げた。




「………部下の揚げ足とってる暇があったら、自分のしょぼい仕事の見直しして下さい」




主任が「なっ!!」と顔をしかめる。


でも、蓮見は気にせず淡々と続けた。




「俺の仕事に、落ち度があるわけがない。

そして、主任の仕事に、落ち度がないわけがない」



「…………っ!!」




屈辱と怒りのあまり目を白黒させている主任に、蓮見はその、怖いくらい整った顔を、すぅっと近づけた。



そして、囁きかけるように、一言。





「ーーーーー俺の足を、引っ張るな」